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【記者コラム】斉藤由紀 〝代謝〟回避へ奮闘中

 10月7~9日まで開催された岸和田FⅡガールズ競輪。シリーズの注目は127期で5人目の特別昇班を狙った池田充槻(19=秋田)の戦いぶりだった。

 予想通りピンピンで上がったが、決勝戦は単騎戦となる。そのハンデを克服できず5着に敗退した。同期3人を相手に終始後方に置かれる展開。アクションを起こすも再三、けん制されて不発。「単騎で後方になってしまって…。(同期の)みんなが、自分の特別昇班を阻止する動きに見えて。次はそれでも蹴散らせるようにもっと練習します」と悔しさをにじませながらも前を向いた。

 その最終日のガールズ一般戦で斉藤由紀(39=愛知、写真)が4年ぶりの勝利を挙げた。番手から一気に抜け出しての1着。「これで点数を上げて何とか…」。代謝(強制引退)のボーダーラインだけに、気の抜けないレースが続く。

 とにかくケガに泣かされた。20年7月の松阪で落車して左肩脱臼と粉砕骨折の大けが。その後は産休などを経て23年9月に復帰したが、25年4月の静岡の落車で、またも右上腕骨大結節粉砕骨折の大けがを負った。復帰後は厳しい戦いが続くが「引っ越しをして、街道とバンクで練習できるように」と環境を変えた。さらに「セッティングをいじって(シューズの)サンも替えました。踏めるようになってきて、感覚をつかんできました」。

 今回の1勝でさらに上向く気配がありそうだ。「子供はまだ3歳なんです。頑張らないと」と意欲。代謝回避に向けて〝ママさん〟レーサーが気合の走りで奮闘する。(下野 章雄)

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